新古美術 朝比奈

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Collections作品紹介

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獄中作 漢詩原稿

作家名 吉田松陰
Yoshida Shoin
手法 紙本・墨・朱
寸法 本紙24.0×30.1㎝
総丈72.0×33.2㎝
備考 ・サイン「二十一回猛士稿」
・『吉田松陰全集第7巻』に類似漢詩掲載
□読み
獄中作
世途悠々幾険夷
功名笑不此身宜
沮洳樂國我滋信(用文天祥/生気歌語)
岸獄福堂人未知(用元魏/献文語)
猛虎誰容出窟穴(北斉盛/渙?事)
死灰遠莫無然時(漢韓安/国事)
畴曩豪気今何説 聞盡庭叢蟲響悲
二十一回猛士稿

※朱書部分
思慮深長、志気剛鋭、夫人或游不堪、
然以節視也、入海一葉可請搏浪也、
一鎚ニて平、以(※右横に「惜歳」)猛不也、方也、美盍図 也、 於其娘蓋右(カ)公談伏請教、于 善詩免、井々堂々、固不待(満ヵ)、予賛發姑 付餘事云
蟠龍窟主正須(カ) 妄評受罪
製作年 安政二年(1855)頃か
状態 表装修理済
付属品
略歴 【吉田松陰(1830~1859)】
幕末の勤王家・思想家・尊王論者・教育者。
長州藩士。名は矩方(のりかた)。通称、寅次郎。別号に二十一回猛士。
江戸に出て、安積艮斎、山鹿素水、佐久間象山らに学ぶ。 欧米遊学を志し、安政元年下田のペリーの米艦に搭乗を計り密航を企てたが失敗、投獄ののち生家に幽閉。
出獄後、萩に松下村塾を開き、高杉晋作、久坂玄瑞、伊藤博文、山県有朋らの多くの維新功績者を育成。
討幕論を唱え、老中間部詮勝暗殺を画策して投獄され、安政の大獄により獄中で刑死した。

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