Collections作品紹介
Artist 作家名 |
Sakai Hoshuku 酒井抱祝 |
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Material 手法 |
Paint on Silk 絹本・彩色 |
Dimensions 寸法 |
本紙128.8×41.4㎝(Image) 総丈218.0×56.0㎝(Mount) |
Caption 備考 |
・サイン「抱祝」、印「抱祝」 ・軸先:骨 【作品解説】 本作は、共箱に“空中斎写”とあるように、本阿弥光悦の孫である「空中斎=本阿弥光甫(1601~1682)」の作品を、抱祝なりのアレンジを加え写しとったもの。 手本にした作品は、東京国立博物館所蔵の『藤・牡丹・楓図』または藤田美術館所蔵の『中蓮華左右藤花楓葉図(藤田美術館蔵)』のどちらかだと考えられます。 鈴木其一(1795~1858)も同様に光甫写しの作品を描いていることがわかっています※①。 現代では紫色のイメージが強い藤の花ですが、実は「淡い紫、淡い赤紫、淡いピンク、白、黄色」など様々な花色があります。 光甫・其一・抱祝の三作品を見比べると※②、光甫は白い藤を、其一はやや赤紫がかった藤を、抱祝は水色に近い藤、というように、“写し”でありながら決してそのままでは終わらないといった一人一人の個性を強く感じる事が出来ます。 江戸琳派最後の絵師として一門を背負った酒井抱祝の優品です。 ※①細見美術館所蔵『藤花図』、MOA美術館所蔵『藤蓮楓図』 ※②画像一覧参照 |
Period 製作年 |
大正~昭和時代 |
Condition 状態 |
シミ、折れ、表具僅か虫食い箇所あり。 表具上部サケ修理済。 |
Accessory 付属品 |
Box signed by the artist himself. 共箱 |
Biography 略歴 |
【酒井抱祝(1878~1956)】 江戸琳派最後の画家で、明治11(1878)年に雨華庵(うげあん)4代目酒井道一の息子として出生。 絵を父に学ぶ。大正2(1913)年に雨華庵5代目を継いだ。 号は唯一、抱祝、狗禅とも。昭和31(1956)年没。 |