Collections作品紹介
Material 手法 |
Ink on Paper 紙本・墨 |
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Dimensions 寸法 |
本紙 16.5×7.2㎝(Image) 総丈 118.0×35.3㎝(Mount) |
Caption 備考 |
■千鳥玉川(宮城県多賀城市の野田の玉川) 「ゆふされば 潮風越して みちのくの 野田の玉河 千鳥鳴くなり」 -能因法師・『新古今集』 【歌意】夕方になって潮風が越してくると、千鳥が鳴くという、みちのくの野田の玉川。 夕方になると、塩気をふくむ風が吹いてきて、陸奥の玉川に千鳥の鳴く声が聞える。 ■萩玉川(滋賀県草津市野路町) 「明日も来む野路の玉川 萩こえて色なる浪に月宿りけり」 -源俊頼・『千載集』 【歌意】明日も来ようよ。野路の玉川に。萩を越えて寄せる波に、花の色が映り、その波に月の光が宿っていることよ。 ■調布玉川(東京都調布市) 「玉川にさらす麻布さらさらに昔の人の恋しきやなぞ」 -詠み人知らず・『拾遺集』 【歌意】多摩川の水にさらして作る麻の布のように、さらさらに(ますます)あの子が愛しく思えるのはなぜなんだろう。 ■高野玉川(和歌山県の高野山) 「わすれても汲みやしつらん旅人の高野の奥の玉川の水」 -弘法大師・『風雅集』 【歌意】旅人がこの玉川の流れには毒があるということを、忘れて汲み飲んだりしてしまうのではなかろうか、それが心配だ。高野の奥にある玉川の水を。 弘法大師が詠んだとされる歌。大師が旅人を命運を心配し思いやった心の表現ととれる。 ■井出玉川(京都府井手町を流れ木津川にそそぐ) 「駒とめてなほ水かはん山吹の花の露そふ井手の玉川」 -藤原俊成『新古今和歌集』 【歌意】さあここで馬を留めて水を与えるとするか。山吹の花の露が加わる井出の玉川で。 去りがたく馬が水を飲む間、美しい山吹の花を眺めていようという心。 ■卯花玉川(大阪府高槻市を流れる川) 「見渡せば波のしがらみかけてけり卯の花咲ける玉川の里」 -相模『後拾遺和歌集』 【歌意】見渡すと、波でつくった柵(しがらみ)をかけわたしていることだ。白い卯の花が咲いた玉川の里は。 |
Period 製作年 |
Edo period (18th century) 江戸時代(18世紀)慶長十九年(1614年) |
Condition 状態 |
There are insect bites, creases, and stains on the fram. 表具に虫食い、折れ、シミが御座います。 |
Accessory 付属品 |
Old wooden box 時代箱、伝来書き他資料 |
Biography 略歴 |